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kawabouの日記

混沌の世の中をマドルスルーするための日々雑記。はたらく、みる、かんがえる。そしてときどき、自転車に乗って。

10年目のツールド妻有

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今年も走ってきました。

ツールド妻有。新潟県十日町で開かれるロングライドイベント。

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毎年開かれているのだが、3年に1度開かれる芸術祭・トリエンナーレの年にはもれなくジャージがもらえ、イベントそのものが揃いのジャージを着て走るというアート作品の一部になれるというのも人気の理由のひとつ。

これまでいくつかのロングライドイベントに参加してきたが、毎年走りにくるのは、このツールド妻有をおいて他にない。コースの面白さ、ホスピタリティの高さ、そしていろんなものが洗練されたデザインに包まれている。国内では、最高のロングライドイベントのひとつだと思う。

 

今年は10周年ということもあり、トリエンナーレの年ではないが、ジャージが支給された。しかもいつものイエロー基調ではなく、紺色のジャージ。

 

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今年は、1000人が参加。そのうち700人が122キロの過酷なコースに挑んだ。獲得標高は2000メートル、厳しくはあるが、起伏に富み、絶景を楽しめるコースである。

 


スタート地点でありゴール地点でもある、ミオンなかさとには5時すぎから参加者が集まり始め、スタートポジションを確保するために自転車を並べていく。

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スタートはおよそ10人ぐらいずつが一定間隔をおいて走り始めるのだが、今年は早起きした甲斐があり、第1組でのスタート、先頭集団を走ることになった。自分の前にほとんど誰もいないというのは、すごく気持ちがいい。

 

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しばらくすると、なぜか先頭で1人で走ることに。しばらくするとものすごく早い2人組が抜かしていったが、それ以外、後ろから追いつくものもなぜかいなく(きっとエイドステーションでノンビリしているのだと思うのだが)、淡々と走り続ける。

 

フラットな道は少なく、上っているか、下っているか、どちらか。毎年天気がぐずつくことがおおいのだが、今年は台風一過の晴天に恵まれ、脚はキツいが、目に飛び込む風景の美しさに癒され、走り続ける。

 

写真は、コースのなかでもすごく好きな権現山の尾根沿いを走る道。勾配がそれほど厳しくないので、自分のようなヘタレレーサーでも、アップダウンがあるのだがスピードを出して駆け抜けることができる。

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ツールド妻有のもう一つの魅力は、コースだけではなくエイドステーションの充実ぶり。コースが通過する集落の人々が、思い思いのおもてなしをしてくれる。コシヒカリのおにぎりはもちろんのこと、豊富な漬物、トマトやキュウリを味噌でかじる、氷の入った冷汁、バナナ、スイカなど、照りつける太陽のもと、走り続ける肉体に、糖分、塩分を補給するための、地元グルメがこれでもかとずらりとならぶ、スタートから52キロの地点にある坪山峠のASでは毎年パエリアが振舞われる。

 

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沿道にも、たくさんの町の人々が応援にでていて、がんばれー」と声をかけてくれる。家の前に、椅子をならべ、旗をふったりしてくれる光景を見ると、ちょっと胸が熱くなる。ただイベントに参加しているだけなのだが、地域の人々が歓迎してくれているのが嬉しいし、ゆるやかなつながりのようなものを感じる。このあたたかさは、ツールド妻有の最大の魅力かもしれません。

 

お昼ご飯のASは、スタートから72キロ地点にある農舞台。今回はほぼ先頭を走っていて、ASもガラガラ。90キロ、そして70キロのショートコースの、先頭グループの人々がチラホラいるぐらい。ここでは毎年、地域のお蕎麦屋さんが来て、美味しいへぎそばが振舞われる。今年もご相伴にあずかりましたが、あまりにお腹が減っていて、あっと言う間に完食、写真をとるのを忘れました。

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この農舞台をこえてからが、厳しい上りが続く激坂ゾーン。儀明、星峠、五十子平という3つのピークを走破する。写真は、ツールド妻有でもっとも美しい風景のひとつ、星峠から見た棚田。ここまでの上りはかなりキツイが、今年は協賛企業のひとつ、JBS(ジャパンビジネスシステムズ)の社員だという方に引いてもらい、なんとか登りきる。ASの方から、「あなたたちの前には2人しかいませんよ」といわれる。

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JBSの方にはその後もしばらく引いてもらったのですが、星峠を下った後、ゆるい坂でチギられてしまう。ゴール後にご挨拶しましたがとても素敵な方でした。

 

最後の激坂は、スタート地点から109キロの五十子平。棚田の間を縫うように、斜度20パーセント近い坂が2キロほど続く。ここに至るまでに脚は相当酷使されており、自転車を引いてあがる人も少なくない。しかしそこを越えてしまえば、あとは下り基調。ゴールのミオンなかさとまではあと10キロあまり。

 

結局どうやら4位でゴールイン。どうやらというのは、そもそもレースではないので着順はでない上に、ショートコースの先頭組がゴールしており、よくわからなくもあるのだが、星峠で「前にいるのは2人だけ」と言われてから、誰にも抜かれてはいなので、どうやらそうであろうと。

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総走行時間は5時間27分。

 

ゴールにも、豚汁とおにぎり、漬物が用意されており、疲れた身体にとても嬉しい。しかも新潟コシヒカリだけあった本当に美味しいのである。そしてゴールのミオンなかさとは、立派な温泉施設でもあり、入浴券ももれなくもらえる。これだけホスピタリティの高いイベントはそんなにないと思います。

 

ゴールのあと、霧ヶ峰でであったミズオチさんと再会。彼は十日町農業生産法人で働いていて米作りをしている。ツールド妻有のゴール地点で、自分で作ったお米を売っていたのですが、そのパッケージがあまりに可愛くてついつい買ってしましました。

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安全なお米をつくりたいと、ヤギに雑草を食べさせようとしたんだけど、稲穂も食べちゃうらしく、今はマスコット的存在として子どもたちの人気者。そのためお米のパッケージもヤギなんだそう。

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購入はこちらからもできます。

おまけですが、ツールド妻有の開かれる十日町は、へぎそばが有名。走りにいくたびに食べにいっている、由屋と小嶋屋、どちらも絶品。これもセットでツールド妻有はやはり最高のライドイベントです。

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