果たしてAppleはブラック企業か?
At アップルストア 渋谷 (Apple Store) / shinji_w
映画「スティーブ・ジョブズ」をみて、はたと思った事があります。
ジョブズ率いるAppleは、果たしてブラック企業なのだろうか?
まさか、世界一の企業がそんなことあるはずがないって思うかもしれません。
でも、ジョブズみたいな傍若無人なボスがいて、無茶苦茶な納期を強いられて、ダメなら罵倒されて、突然解雇されることもあって...
そう考えると、まさにブラック企業だって気もしてきます。
もちろん世間を賑わすような企業のように、劣悪な労働環境の元で、低賃金で働かせるなど明らかに...という場合は、早急の改善を求めたいものです。
でも一般的には、ブラックじゃなくってグレーというか、曖昧なことが多いのではないでしょうか。
徹夜で働く、このことについて考えてみようと思います。
リスペクトできない上司、コロコロ変わる方針、またその仕事の意味が分からない。
この状態で連日徹夜仕事を続けるのは、辛いと思います。
でも、腕利きで尊敬に値する上司から、ワクワクするような仕事を任されたとします。
人によっては、徹夜も厭わず、最善の仕事を残そうと奮い立つでしょう。
つまりは、明らかなブラック企業は別として、職場の人間関係だったり、仕事との向き合い方だったりという部分によることもあるような気がします。
やらされ仕事は、辛いことが多いでしょう。
その仕事のビジョンを共有していなければなおさらです。
しかし自分がやりたい仕事だとすれば、そこは違ってくるんですよね。
達成感や学びを得られるとか、何らかの意味を見いだせるかどうかということだと思います。
実際にナチスで行われたという、この世で最も残酷な拷問の話を聞いた事があります。
それはいたって単純です。
午前中に地面に穴を掘れと命令します。
そして午後には、その穴を埋めろと命令します。
それを毎日繰り返すのです。
無意味な重労働に、次第に精神を病んでいくといいます。
怖い話です。
最初の設問に戻りましょう。
それはその人の受け止め方によるのではないでしょうか。
世界を変えるかもしれない仕事にワクワクしていればがんばれる。
徹夜も、ジョブズの現実歪曲フィールドも、受け止められるのかもしれません。
やらされ仕事ではなく、自分の仕事にする。
ヒントは、そのあたりにあるのかもしれません。